SGニュース 5月号
「ポータブルトイレ」 SGマーク表示開始
平成14年8月に認定基準及び基準確認方法が制定され、同年10月末に東京と大阪において、
SGマーク表示に関する説明会を開催して準備を進めておりましたが、本年3月から表示が開始に
なりました。
この「ポータブルトイレ」については、従来の「簡易便器及び簡易腰掛け便座」(CPSA
0074 昭和
62年6月制定)の適用範囲に含まれていましたが、ポータブルトイレと簡易腰掛け便座は構造・
用途・使用形態が異なることから、それぞれ名称を変更して別々の基準を設けたものです。
基準の区分については、次のとおりです。
・ポータブルトイレ
一般家庭の室内において、主に高齢者の使用を対象にしており、可搬式で室内の任意の場所で
使用できる製品です。最近の製品は材質はプラスチック製や木製のもの、高さ調節機能や背もたれ・
手すりが付いたもの、電装品が取り付けられたものなど多種多様になっていることから、新たなポー
タブルトイレの基準作成に至りました。
・簡易腰掛け便座
一般家庭の和式便器にかぶせて便所内で固定して使用するものです。プラスチック成型品が多く
高さ調節機能や背もたれ・手すりが付いたものはありません。このことから、可搬式を除いた基準
改正を行いました。
ポータブルトイレの認定基準作成にあたっては参考規格として、簡易便器及び簡易腰掛け便座の
認定基準、JIS S 1203(家具-いす及びスツール-強度と耐久性の試験方法)、JIS
S 1204(家具-
いす-直立形のいす及びスツールの安定性試験方法)、JIS S 1032(オフィス用いす)を基に検討
を行いました。
なお、詳細については、当協会業務部 黒川までお問い合わせください。
業務部 黒川
電話:03-3517-5411/FAX:03-3517-5832 E-mail:h-kurokawa@sg-mark.org
知っ得と、安心。
ー ショッピングカート 〜 用途以外には使わないで ー
生活評論家 佐藤 順子
ショッピングの仕方は“まとめ買い”の傾向。それでなくてもかさばるもの、重たいものを持ち帰るのは
大変です。そんなとき、あると重宝するのがショッピングカート。誤使用を防ぎ、安全に使うようにSGマー
クの安全基準が定められています。
●ショッピングカートとは
一般の家庭で使う、買い物などの折に、買った品を入れて引いたり押したりして使う手押し車。
いわば「買い物補助車」と呼ぶとわかりやすいでしょうか。SGの対象となるのは、2輪(引っ張るタイプ)
と4輪(押すタイプ)があります。
ただし、ここではハンドル、フレーム、買い物を入れるバッグ、車輪等で構成されているものをいい、
ふたや荷台などに座れるような構造のものは除外されます。
SGの認定基準では、たとえば安全性品質の、ある項目では、「組立ては簡単で、かつ、適切な方法に
よって組み立てた後、ゆがみ、がた、変形等がなく」、「ボルトやナットに触れたとき、肌などを傷つけるバ
リ等がない」こと、等々を定めています。また、4輪タイプでは、前か後ろいずれかの車輪が同時に固定で
きるストッパ機構を持つことが定められています。
●使うとき気をつけたいこと
取扱説明書を読んで正しく組み立てましょう。定められた重量を超えてものを詰めることもやめましょう。
ときに子どもがショッピングカートの中に乗り楽しそうにお母さんに引かれているのをみかけます。その気持ち
はわかりますが、これは買い物を補助する車で遊具ではありません。危険ですから絶対にやめましょう。また、
坂道や傾斜のあるところに放置するのはストッパがあっても自走の心配がありますからやめましょう。
段差や階段の上り下りではショッピングカートには荷物の重さ以外に衝撃による大きな力が加わり、そのため
車輪やスタンドが破損することも。だから蹴上げ(けあげ・1段の高さ)の高い階段や段差が大きい所では注意し
て移動してください。また、多くのすき間がある側溝のふたなどの上を通るときには、車輪が挟まらないように
注意しましょう。
お米の袋など重くてかさばるものを縦方向に入れるときは安定性が悪くなりますので、注意して押したり、引い
たりしてください。 大きな力が加わってフレームパイプの破損等の事故は、サビなどで金属が劣化したために
起こる場合もあります。長く使うためにも雨ざらしにはしないことです。4輪タイプは走行中、車輪に抵抗を感じた
ら無理に押さないで歩道や床に邪魔ものがないか確認しましょう。組み立てが不完全だったり、ゆるんでいたとき、
押す力が大きいとショッピングカー トが折り畳まれて押していた人が転倒する危険があります。
使う前にどうぞチェックを忘れずに。
●買うときは
組み立ててがしやすいか、バッグに買い物が入 れやすいか、引いたり押したりしやすいか、ハン ドルの高さ調
節はやりやすいか、4輪ではストッ パがかけやすいかをチェックします。
高齢者の方が使うときは、こうした条件を考慮 のうえで、ストッパなどもご自分の使い勝手のよ
いものを選んで
ください。ショッピングカートはあくまでも買い物補助車ですので、転倒事故を防止するためにも、歩行補助車代わり
に購入するのはやめましょう。
混雑したスーパーや駅などでは引く人は気付か ないけれど、後ろの人がつまづくことがあります。
混雑時には身体の側に引きつけて使いましょう。