SGニュース 6月号

 

 SG認定基準の作成状況

  当協会では、現在、次の認定基準の作成を準備しています。詳細については、認定基準が制定され
次第お知らせいたしますが、この号では、準備中の品目の概要について掲載します。

●入浴用いすの認定基準の概要(新規制定)
(作成経緯)
  「入浴用いす」については、平成13、14年度の2年にわたり経済産業省からの受託業務の一環として、
「浴室内製品の技術基準作成調査委員会 、(委員長 岩井一幸 東京家政学院大学教授)」 を当協会内に
設置し、委員会審議を行い、その中で入浴用いすの技術基準が作成され、これを基にSG認定基準を作成
するものです。
(基準内容の特徴)
・主として姿勢保持可能な高齢者を対象者とし、座面高さが概ね35cm以上のもので、キャスタなどの車輪
 付きは除きます。
・使用上の安全性を確保するため、外観及び構造、安定性、強度、耐久性、落下衝撃及びすべり抵抗等を
 規定しています。
・使用者の誤使用を防止するため、表示及び取扱説明書について規定しています。

●浴槽用温水循環器の認定基準の概要(新規作成)
(作成経緯)
  平成14年12月から平成15年1月にかけて、当協会内に「動力式浴槽用温水循環装置の安全性に関
する調査研究委員会(委員長 市川憲良 東京都立短期大学教授)」を設置し、 委員会審議を行い、安全性
に関する要求事項や要求内容の調査を実施しました。また、平成15年5月に消費生活用製品安全法にお
ける経済産業省関係特定製品の技術上の基準等に関する省令の一部が改正され、「浴槽用温水循環器」
が追加されました。
  本件については、省令別表第1に定められた技術基準をSG認定基準及び基準確認方法の様式に整え
たものです。  
  なお、損害賠償措置を講じる上で必要と考えらる事項について一部追加しています。
(基準内容の特徴)
・主として一般家庭で使用することを目的に設計した浴槽用温水循環器が対象です。ただし、水の吸入口と
 噴出口とが構造上一体となっているものであって、専ら加熱のために水を循環させるもの及び循環させる
 ことができる水の最大の流量が10L毎分未満のものは除きます。
・使用上の安全性を確保するため、外観及び構造材質、吸入口の構造について規定しています。
・使用者の誤使用を防止するため、表示及び取扱説明書について規定しています。

●歩行器(改正)              
(基準改正の経緯)
  歩行器の形態がここ数年で様変わりしたことから、その適用性を含めた基準の見直しを行ったものです。
従来の製品は、股ベルトの長さを変えることによって高さ(乳幼児の座の高さ)を調節していましたが、最近の
製品は、脚フレームの機械的な機構で高さ調節を行う(X形フレーム構造)ようになってきており、欧米もこの
形態の製品が主流になっています。このことから、「歩行器(改正)専門部会(部会長 加藤忠明 国立成育医
療センター研究所 部長」を設置し、委員会審議を行い、主にX形フレーム機構の適用性について基準の見直
しを行い、基準改正を行うものです。
(基準内容の特徴)
  X形フレームの製品を適用するために、折り畳み機構部の誤作動性及び手指の挟み込み性の規定やテー
ブル上に取付が可能な玩具類の誤飲防止規定を追加しています。
  また、基準様式の見直し、取扱説明書の充実を図っています。

●金属製バット(改正)
(作成経緯)
  金属製バットの認定基準及び基準確認方法は、昭和50年に制定され、その後、5回改正されています。この
うち、平成8年及び平成12年の基準改正のための専門部会においては、新規に開発されたローバウンズの軟
式野球用ボールへの対応や金属製バットに用いられている素材や製造方法が変ってきたことへの対応のため
の委員会審議も行われましたが、音響規制や新形状への対応が急を要するとして硬式野球用金属製バットに
限られた改正が行われました。
  今回は、ローバウンズボールが普及しはじめたこと並びに平成8年及び同12年の改正時に採用 されなかっ
た審議事項を再度見直すために、「金属製バット専門部会の技術部会(部会長 小林肇 前東京大学)」において
適切な規定値に関する審議を行い、基準改正を行うものです。
(基準内容の特徴)
・三点曲げ試験について、硬式野球用バット及び軟式野球用バットの小学生以下用の規定値を、それぞれ見直し
 ています。
・へん平試験について、硬式野球用バットノック用、軟式野球用バット小学生以下用並びにノック用及びソフトボー
 ル用バットノック用の規定値を見直しています。
・ローバウンズボールに対応するために、「ローバウンズボール一般用」及び「ローバウンズボール小学生以下用」
 の形式を追加し、三点曲げ試験及びへん平試験の規定値を新たに設けています。



 知っ得と、安心。- 金属製・アルミニウム製なべ -
         〜 身近だからやさしく使おう 〜


    
生活評論家  佐藤 順子

  調理中のなべをガス台から下ろそうとしたら取っ手が外れ、熱い中身が飛び出してやけど- というケースがあり
ました。この事故はさけられなかったのでしょうか?

●なべの素材は多様です
  SGマークつきなべはアルミニウム・鉄・ステンレス鋼・銅や銅合金の板製のなべです。なべは食品を加熱・調理
する炊事用具。当然人体に無害でなくてはなりませんから、食品衛生法に合致しています。また、加熱を繰り返すの
で熱で変化したり、安全性が脅かされてはなりません。
  なお、ふっそ樹脂で処理・焼付塗装したものや内容量15リットル以上のものはSGマークの対象ではありません。

●なべの安全性の確保
  なべの安全性確保のために本体と取っ手の取り付けを確実にすること、また、取り付け方法、寸法、取っ手の角
度等が規定されています。ふたのつまみ高さは15ミリメートル以上とされ、慌ただしい調理中にふたを取ろうとして
「熱ツイー!」なんてことのないよう配慮されています。
  なべ本体は口径によって最低板厚が決められていて、本体とふたの板厚が0.6ミリメートル以下ではふち巻きが
されています。製造されたなべは、容量の2倍の荷重をかけて1万回の繰り返し荷重テストで変形や歪み等の変化が
なく、取っ手やつまみに使用する樹脂は燃焼や耐熱性の基準をクリアしたものが使われています。
  また、ガラスのふたは耐熱温度差が120℃以上であることと規定されています。

●なべは「慣れ」で使用しない
  身近な生活用品のなべ。改めて取扱説明書を読むまでもない、とお考えかもしれんませんが、取扱説明書には今
までに発生した事故等を踏まえてさまざまな情報がのっています。ぜひ読んで保管しておきましょう。また、被膜を取り
除く必要があるなべは説明書の指示に従ってください。
  ガスのハイカロリバーナーでは場合により、炎が取っ手に届くほどの高さになることがあり、ひどく熱くなったり、焦げ
たり、冒頭の例のように外れるなどの原因になります。炎はなべ底に触れるくらいに調節しましょう。省エネにも役立ち
ます。
  なべを扱うときはやけどしないようミトン(なべつかみ)などを使うと安全です。

●使い方で注意したいこと
  アルミニウムや金属板製なべでは、調理した食品を入れたままにしておくとなべ本体を腐食させる恐れがあります。
調理がすんだら皿などに移しましょう。酢や重曹等の酸性・アルカリ性の添加物を使う調理では、アルミニウム板製なべ
の使用を避けてください。
  味噌汁を再加熱したら味噌汁が噴出しやけど-という事故があります。味噌が沈殿し、なべ底をふた状に覆っていた
とき強火で加熱したための事故。味噌汁はよくかき混ぜて弱火で加熱してください。



「消費生活用製品の安全性に関するリスク管理ガイド」
の公開について



  平成7年の製造物責任法の施行を機に、より厳しい安全設計、品質管理、事後対応等が製品の製造・輸入
・販売事業者に求められるようになるとともに、市場のグローバル化、規制緩和が進み、事業者が自主的に安全
性を含めたトータルな責任体制を確立していくことが求められるようになってきました。
  当協会では、日本小型自動車振興会からの補助を受けて、平成10年度から5か年計画で「消費生活用製品
の安全性に関する調査研究」を行い、この関連情報を国内事業者にフィードバックする目的で、事業者による自主
的なリスク管理のためのガイドの検討を行い、取りまとめました。
  この「リスク管理ガイド」の主な作成意図は、@これから製品安全に関するリスク管理を行おうとする主として
中小の事業者の導入指針となること、A量販店等の品質保証部門が関連機関と連携し、さらに発展させたリスク
管理体制を確立するための参考となることです。 この「リスク管理ガイド」が事業者によって適切に活用され、消費
者の安全がより高いレベルで確保されることを願うものです。
  当協会ホームページからダウンロードできます。(URL:http://www.sg-mark.org/hokokusyo.htm