SGニュース 8月号
SG認定基準の制定について
SG認定基準の作成状況について、NO.192(6月号)でお知らせしましたが、その内の「浴槽用温水循環器
の認定基準及び基準確認方法」については平成15年7月1日付けで制定し、同8月1日からSGマークの事務
受付を開始しました。
なお、「浴槽用温水循環器」については、政令で平成15年8月1日付けで特別特定製品(PSCマーク)に指
定されました。今後は、PSCマークの表示されていない製品の販売及び販売目的
の陳列は禁止されることに
なります。
また、「歩行器の認定基準及び基準確認方法 (改正)」については平成15年7月7日付けで制定し、事務受
付を準備中です。
この号では、「浴槽用温水循環器」及び「歩行器」の認定基準の概要について掲載します。
詳細は当協会業務部までお問い合わせください。
電話:03-3517-5401 / FAX:03-3517-5832 E-mail:operation@sg-mark.org
【浴槽用温水循環器の認定基準の概要】
●対象となるのは、主として一般家庭において使用することを目的として設計した浴槽用温水循環器。ただし、
水の吸入口と噴出口とが構造上一体となっているものであって専ら加熱のために水を循環させるもの及び循環
させることができる水の最大の流量が10L毎分未満のものは除きます。
●仕上げは良好で、通常の使用において支障のない部品、部材により構成されています。
●吸入口は、温水循環器を作動させたとき、20N以下の力で毛髪を引き離せる構造になっています。
●取扱上の注意として、製品には容易に消えない方法で次の事項等が表示されています。
・吸入口に毛髪が吸い込まれるおそれがあるので注意すること。
・吸入口のカバー等が緩んだ状態又は外れた状態で運転しないこと。
・運転中に浴槽内に潜らないこと。
・子どもが入浴する際には十分注意すること。
【歩行器の認定基準(改正)の概要】
●最近の市場で主流になっているX形フレーム構造(脚フレームの機械的な機構で高さ調節を行う)の製品が
対象に加わりました。
改正になった主な個所は次のとおりです。
●折り畳み機構部は、使用中の乳幼児によって操作されない機構であり、乳幼児及び操作者の手指等を挟ま
ない構造になっています。
●材料は、耐食性以外は防せい処理が施されています。
●付属品については、テーブル上に装着する付属アタッチメントに固定された小部品等は容易に外れず、小部
品を結びつけるひも類は取り付けられていません。また、固定された小部品等は、外れた場合に誤飲されない
大きさになっています。
●一般消費者が容易に理解できるよう文字の大きさや色彩、イラスト等を用いた取扱説明書が製品に添付され
ています。
◆取扱説明書を必ず読み、読んだ後保管すること。
◆座席の高さ及び折り畳み機構部の調節・操作方法。特に、X形フレーム構造等のように自重で折り畳まれる
構造のものにあっては、操作製品外表面に容易に消えない方法で、シート高さ調節のための操作は乳幼児
をのせたまま行わない旨の表記を付記すること。
◆使用者が注意すべき事項が表示されています。
・使用してよい乳幼児の年齢及び使用期間。
・使用は室内に限ること。
・使用の際は止め金具が確実に掛かっていることを確認し、同時に2人以上の乳幼児を乗せたりしないこと。
・危険な場所や障害物のある場所では使用しないこと。
・使用中は保護者の付添いが必要であること。
◆保管及び点検は常に行い、清潔に、また、ねじ部の緩み等の確認も怠らないこと。
知っ得と、安心。 〜 乳幼児用テーブル取付け式座席 〜
-便利は細心の注意から-
生活評論家 佐藤 順子
乳幼児用テーブル取付け座席は「ポータブルチェア」と呼ばれることもありますが、乳幼児が食事など短時間
テーブルに座るときのためにテーブルに取付けて使用する座席です。したがって、使用にあたっては「製品その
もの」と「テーブルが使用に適しているか」ということ、そして「座席の取付け方とその周囲の状況」などが関わっ
てきます。
●使用年齢と使用時間
この製品は5か月以上36か月未満の乳幼児の短時間の使用のためのものです。折り紙遊びや絵本の読み
聞かせなどのように長時間にわたる事もある場合の使用には向きません。したがって乳幼児用いすをこれひとつ
に頼るのは無理があります。
この座席が重宝される理由は場所を取らない、運搬がしやすいという点ですので外出先でも使うことができま
す。しかし簡易なぶん使用するときは保護者の慎重な注意が必要です。
●製品を選ぶとき
乳幼児用テーブル取付け式座席で、最も重要な機能は、取付けるテーブルに確実に取付けることができるかと
いうことになります。できれば購入する際に売り場で実際にテーブルに取り付けて試してみることも大切です。試し
にくい場合もあるので使用予定のテーブルの厚さを測り、表面の木目など凹凸の有無や裏面の構造をよく観察して
売り場に出かけるとよいでしょう。
組立てしやすく、しかも確実にでき、使用上支障がある緩みやがたつき、変形がないこと。仕上げが良好で身体
を傷つけるささくれや突起などがないこと。折り畳み部分は円滑そして確実に操作できること。
使用中に子どもの身体の動きなどで折り畳まれてしまわない構造であることも大切です。
このほかSGマークの座席は、たとえばシートベルト等の巾や長さの調節ができること、座席の強度等やテーブル
から外れたりシートベルトに異状な緩みが生じたりしない等々の規格を設けてチェックの目を届かせています。
●取扱い説明書は丁寧に読む
特にこの乳幼児用テーブル取付け座席の取扱い説明書は丁寧に読んで保管しておいてください。なぜならこの
座席はテーブルと組み合わせて初めて機能を発揮する製品ですから、取付けるテーブルが不適当だと座席とテーブ
ルとの固定力が十分発揮できず外れることが危惧されます。使用には適さないテーブルもあるのです。即ち、不安定
なテーブル(1本脚のもの、小型、軽量のもの、折り畳み式のものなど)や、ガラスなど壊れやすいテーブル、テーブル
面が滑りやすかったり動きやすいものや座卓の場合などです。またテーブルクロスやマットの上での使用も危険です。
テーブルの厚さは座席メーカが指示する範囲内のものに取り付けてください。また、テーブルの裏面に補強の桟木など
があると確実に固定できない可能性がありますので、一度取付けてみて、確実に固定されているか確認してから使う
ようにしましょう。
●使用するときに
使用前にはすべり止めのキャップが破損していないか、テーブル面やキャップは濡れて滑りやすくなっていないか
をチェックします。水をこぼしたときはすぐ拭いてテーブル面を常に乾燥させておきます。
また乳幼児が万一立ち上がったりすることのないように周囲に足掛かり、手掛かりになるものはないか、座席の
アームは確実にテーブルに差し込まれているかを確認して下さい。また座面に立たせたり身を乗り出させたり、まして
付き添いなしで席を離れるなどしないことです。
なお、SG制度は乳幼児用テーブル取付け式座席の欠陥によって発生した人身事故に対する制度ですから使用上
の不注意等による損害には対応できないことを承知しておいてください。