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Communications from CPSA まいにち、あんぜん。
~製品安全協会ブログ~
- ベビー用品
2022年9月2日
新米パパ・ママに伝えたい!ベビー用品を選ぶ際に気を付けるべきポイントとは?

はじめに
こんにちは!製品安全協会です。 0歳から6歳までのいわゆる乳幼児と呼ばれるお子様を育てるには、ベビーカーやベビーベッドなどの製品が欠かせないですよね。 お子様は、万が一危険なことが起こりそうになった際、それをご家族に伝えたり、自分で上手に身体を動かして事故を免れたりすることはなかなかできないものです。だからこそ、日常的に使う製品はできるだけ安全なものを選んで、安心して使用したいものです。 そこで今回は、ベビー用品の中でもニーズの高い、「ベビーカー」「抱っこひも」「バウンサー」の3つに着目して、購入する際に気を付けたいポイントをお伝えします! これらの全ては、安全・安心を保証する「SGマーク」が貼られた製品が満たすべき安全基準(SG基準)として定められているものです。ぜひ参考にしてください。
①ベビーカー

「ベビーカー」とは、4歳以下の乳幼児を寝かせた状態もしくは座らせた姿勢で乗せて移動するのに使用するものを指します。 まず、乳幼児の手の届く範囲に、手指を挟んでケガに至るような危険な『隙間』がないか注意してください。乳幼児が不用意に隙間に指を入れて抜けなくなり、うっ血による壊死や骨折などの重大な怪我につながる事故は何度も起こってきています。指が入るような隙間がないかを確認しましょう。 折りたためるタイプなら、広げたり、たたんだりする際に、『指などを挟みにくい』構造になっているかを確かめましょう。周りに子供がいるのに気づかずにベビーカーを折りたたんでしまい、誤って子どもの指を切断する痛ましい事故も起きています。折りたたむ際に、折りたたまれるフレームが完全に閉じないように、十分な間隔が設けられているものや、折りたたまれる部分がカバーで覆われているものを選んでください。 最後に、『車輪』付近部分についての注意です。ベビーカーを使用して、電車移動を行うことも多いでしょう。電車の扉にはセンサーがついており、ものが挟まると自動的に開く仕組みにはなっていますが、挟まった部分が細いとセンサーが感知しないことがあります。車輪付近に細い箇所があるベビーカーは要注意です。車輪付近が電車ドアのセンサーに検知されやすい構造になっているかも確認すべきポイントのひとつです。
②抱っこひも

ここで言う「抱っこひも」は、乳幼児の身体をベルトなどで保持し、なおかつ腕回りや足回りなどにも保持する構造を持つものです。 このような「抱っこひも」は、複数の『バックルや留め具』などでベルト同士を固定したり、長さを調整したりできます。バックルをきちんと留めることは安全上とても重要です。うっかり使用時にどこかを留めそこない、不意にバックルが外れて子どもが落下する事故が起きています。だから、バックルの1か所が外れたとしても、子どもが落下することのない構造になっているかを確認しましょう。 さらに、乳幼児や装着者(パパ、ママ等)が触れる部分には、身体を傷つけかねない『鋭い』部分がないことも重要です。特に乳幼児の肌に触れる箇所に、プラスチックなどの固い部材が使われていないものを選ぶようにしましょう。
③バウンサー:乳幼児用揺動シート

バウンサーとは、ゆりかごのように揺れるベビーチェアのこと。一般的には生後数週間から2歳ごろまで使用されるものです。赤ちゃんが動くたび、ほどよい揺れが生じるので、赤ちゃんが落ち着くというものです。 バウンサーを使用する際には、『ベルト』を必ず装着させましょう。赤ちゃんは動かないと思っていても、小さな動きの反動で滑り落ちてしまうというケースがあります。また、寝返りを打った後に窒息して死亡に至るというケースもあります。 購入する際は、乳幼児の身体が座席から離れるのを防ぐための股ベルトや腰ベルトなどの身体保持機能があるものを選んでください。ただし、ベルトが細すぎると体に食い込んで血流が悪くなることがありますので、適切な太さであることが重要です。 製品安全協会の安全基準では、シートの安定性や耐久性、ベルトの強度などに関する項目も設けています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。 ここで紹介したポイント以外にも、製品安全協会が定めている「SG基準」では過去の事故事例を参考にして、安全にかかわる項目を多数設けています。 ぜひ、SGマーク付きの製品を選んで、安全・安心な育児ライフを送ってください。