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第103号 安全規格に適合する表示がないヘルメットは危険です

2024年3月に出された東京都商品等安全対策協議会報告書では、製品試験の結果、自転車用ヘルメットの安全規格に適合する表示のない製品は、衝撃吸収能力が1/5以下と大きく劣り、転倒・衝突の際に頭部に重篤な損傷が生じる可能性があることに加えて、あご紐の強度も足りないこと(つまり、衝撃でヘルメットが外れやすいこと)を注意喚起しています。

協議会報告「 自転車用ヘルメットの着用と安全な使用」 | 東京くらしWEB (tokyo.lg.jp)

この報告書では、着用率が8%にとどまっており、その主たる理由として、デザインや収納などの問題を指摘しています。
これまでも、メルマガで紹介してきましたがSGマークの認証を受けた製品のなかには、ヘルメットの上におしゃれな帽子を乗せたような製品も出てきています。また、今後は折りたたみ型の製品でもSGマークの認証をとれるものがでてくると期待しているところです。

たびたびメルマガで触れてきましたが、自転車用ヘルメットの着用は、転倒・衝突時に重篤な怪我を負わないようにする上で極めて重要です。また、いまだに、市場には数多くの粗悪品が出回っています。認証を受けていない製品は、東京都の報告書が指摘するように安全上大きな問題がある可能性が高いものです。

CEマークの付いた製品であっても、EN812に適合としているという製品は、自転車用ではありません。自転車用のヘルメットと比べて衝撃吸収能力はほとんどありません。また、EN1078(自転車用ヘルメットの安全規格)と表示されたものであっても、しっかりとしたインナーがなく同基準を満たすことはほぼ不可能な製品も出回っています。十分に信頼のおける事業者が製造、販売するものを選ぶようにしてください。

2023年度