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第109号 粗悪なベビーカーに注意!

乳幼児製品の中でもベビーカーは価格帯が幅広く、海外製の50万円を超える高額なものから、安いものでは1万円を切るものもあります。ベビーカーは、製品安全協会の発足当初にSG基準が設定された品目の一つであり、国内ブランドメーカーではSGマークを表示している製品が多いですが、1万円以下の格安製品でSGマークを表示しているものはないようです。

そこで、SG認証品ではない格安のベビーカー3台を購入し、SG基準に基づいて試験を実施しました。試験の結果、いずれも、SG基準で重視している指挟みの防止と電車ドアにベビーカーが挟み込まれた場合の安全対策(電車側が挟み込みを検知できる太さ・幅)の項目でSG基準が求める安全の要件を満たしていませんでした。

指挟みは、折り畳みベビーカーの開閉時に赤ちゃんの手指を挟んでしまい、あわや指切断という事故が過去に相次ぎ、国民生活センターが注意情報を公表しています。また、電車のドア挟みの事故は、発車間際の電車のドアにベビーカーの部位が挟まったまま、電車が発車してしまうという事故があり大きなニュースとなりました。

これらの要件は、いずれも、身体、生命にかかわる重大な事故があったために設けられたものです。後悔先に立たず。安全性が確かな製品を選んでください。安全と安心の証、SGマークが付いているか確認しましょう。

SG基準で規定化している項目の一例

2024年度