E-mail newsletterメルマガ配信
第176号 家庭用体育器具(ぶらんこ、すべり台、鉄棒)は安全性を第一に!(その1)
2025年4月16日
乳幼児の健やかな生育と運動能力の向上を促進する家庭用体育器具として、ぶらんこ、すべり台、鉄棒があります。
これらの器具は公園、学校、幼稚園などに多く設置されているものですが、1974年にSG基準が制定された当時、乳幼児がいる一般家庭用にも持ち運びや組立てが簡単なものが普及しており、また、1台の器具で複数の用途に使用できるものもありました。1973年の生産数は、ぶらんこ50万台、すべり台30万台、鉄棒6万台でした。
このうち、ぶらんこは、パイプの切断面の仕上げ不良による怪我、使用中に手指や足が部材間に入り込んだり、座席の股ベルトが切れて子どもがすべり落ちたりする事故が発生していました。このため、これらのリスクに対応するために、1974年に二人乗り用としてSG基準が制定され、1980年に一人乗り用ぶらんこの基準も制定されました。
その後の基準改正により、現在の基準では、手足など身体が挟まりにくい構造、背もたれの角度、座面・手すり、ベルト部などに力を加えたときの強度が要求されます。また、安定性、耐久性も重要な要件となっており、座面におもりを載せたうえでの数千回に及ぶ往復耐久性試験が求められています。お子様の身体を預ける製品です。くれぐれも安全な製品をお求めください。
2025年度