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第181号 お子様のハイチェア、安全に使えていますか?転落事故を防ぐポイント

東京都の調査報告書によると、乳幼児が椅子を使う際に事故が生じた、あるいは生じそうになった経験のある者は8割以上に上ります。その中でも「落ちた、落ちそうになった」という転落に関する事例が8割を占めています。H30年度の東京消防庁への救急搬送事例でも、椅子が要因となる事故が432件もあり、うち242件は転落事故によるものでした。事故情報データバンクには、椅子の拘束具が首にからまって死亡した事故事例が報告されています。

特に注意が必要なのが、お子様が椅子の座面に「立つ」行為です。立つとバランスを崩しやすく、転落の危険性が大幅に高まります。万が一、椅子の上から頭部から落下した場合、ご家庭のフローリングであっても重篤な傷害につながる可能性があります。

安全な製品選びの目安として、「SGマーク」があります。SG基準では、椅子の安定性や強度の他、拘束具が胴体に絡まりにくいといった様々な要件が安全基準として定めています。また、製品本体には「乳幼児を座面に立たせないでください、落下した場合は重篤な傷害になる場合があります。」といった重要な警告表示を義務付けています。

お子様の安全のために、乳幼児用ハイチェアを選ぶ際はSGマークを参考に、使用中はお子様から絶対に目を離さず、座面に立たせないよう十分ご注意ください。

参考資料:令和2(2020)年度の[乳幼児の身の回りの椅子]安全性に関する調査

2025年度