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第192号 乳幼児睡眠用製品のSG基準検討が始まりました!

現在、経済産業省において、乳幼児製品の強制規格化の検討が進んでいますが、それに呼応して、製品安全協会においては、乳幼児用製品の中でリスクが高いと認められる製品について安全基準の制定・改正作業を行っています。その一環として、乳幼児睡眠用製品について専門部会を立ち上げ、ベビーベッド、ベッドガードの基準見直し、小型ベビーベッド(バシネット)、ベッドサイドスリーパーについての基準制定を進めることし、6月30日に第一回会合を開催しました。年内に、基準制定・改正を終了する方向で進めます。

これらの製品は、窒息、落下、指はさみ等リスクが共通するものが多く、相互に首尾一貫性のある対応が求められることから、安全基準は同時並行で審議することとします。ISOのガイド50(子どもの安全確保のための指針)に基づき、幼児の成長と行動、身体寸法などから合理的に予見できるリスクに対応し、ISOガイド51(規格への安全の導入指針)に基づき、まず、製品の設計、次いで、安全装置の導入などによる対応、そして注意喚起によりリスクを許容できる水準に下げるというアプローチを可能な限り採用することとします。

技術要件は、欧米の基準を参照しつつ、製品に伴うリスクが日本でも同じ場合は欧米の基準で設定されているものを導入し、試験・検査方法は欧米双方の方法をオプションとして取り入れること、生活文化の違いで製品の使い方に違いがありリスクにも影響する場合はそれを考慮すること、警告表示・取扱説明書などは、日本語で適切かつ分かりやすく記すことを求めることを基本方針としています。

検討は、原則、オープンに行うことし、専門部会で検討された資料は、内部文書や機密情報が入っているもの以外は公開することとしています。また、外部から提供された情報やご意見は専門部会にフィードバックして検討することとしておりますので、ご意見等があればお寄せください。

なお、第一回会議で配布された資料は以下の通りです。
1.乳幼児睡眠用製品専門部会委員名簿
2.乳幼児睡眠用製品に関する基準整備の進め方
3.ISO ガイド50(子どもの安全)及び ISOガイド51(リスク管理の在り方)
4.乳幼児の睡眠時における事故について
5.乳幼児睡眠用製品に共通する安全基準によるリスクと対応
6.寸法のまとめ(ASTM)
7.寸法のまとめ(EN)

2025年度