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第194号 バレーボールは安全な支柱で、安心してプレーを楽しもう!

男女とも人気の高いバレーボール日本代表。7月はネーションズリーグ(*1)、8月は世界バレー(*2)と国際大会が続きます。一般人でも、年1回以上プレーする人は、2022年で約 217万人と言われ、男性約 65万人、女性が約 149万人とのことです(*3)。

人気のある競技ですが、激しいスポーツなため事故も絶えませんでした。なかでも、SG基準案を検討していた昭和61年当時、バレーボール支柱に関連する事故が年間17件も報告されていました。最も多かったのは、ネットを張る際に使用するハンドルに手や体が当たり負傷するケースで、11件でした。また、ネットが体に当たって起きた事故が3件ありました。ネットを張る際には、ワイヤーを強い力で引っ張るために、急に外れると顔や体に当たって大けがの原因となります。他にも、支柱の高さ調節用の孔に指を挟む事故1件、支柱を運搬中に人に当たる事故1件がありました。支柱を移動させる際に注意が足りなかったものと考えられます。

このような事故を踏まえて、SG基準は、外観・構造では突出部のない設計、保護端具の装着、高さ調節ピンの安全性、ネット巻きの高さと逆回転防止構造などを定めています。また、強度は支柱に2700N(約270kg重に相当)の荷重を加えた際のたわみ量・残留たわみ量を材料別(鋼製、アルミ合金製、FRP製)に定めています。そして、安全に使うための使用上の注意、点検等についても定めています。

SGマークで安全を守っているのです。

〈過去の関連メルマガ〉
体育施設用器具(サッカーゴール、バレーボール支柱、卓球台など)の安全点検の重要性

*1)ネーションズリーグ:毎年開催される国際大会で、世界の強豪国がリーグ形式で対戦し、シーズンを通じてチームの実力や戦術の進化を楽しめる、オリンピックにもつながる重要な大会。
*2)世界バレー(世界選手権):2年に一度開催される、世界一の座をかけた最も権威ある大会で、各国代表がトーナメント形式で激突する、バレーボール界の頂点を決める戦い。
*3)出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2022)

2025年度