E-mail newsletterメルマガ配信
第195号 乳幼児睡眠用製品専門部会第二回会合を開催しました
7月24日に上記専門部会の第二回会合が開催され、乳幼児製品全般の安全基準に対するガイダンスとして参照する予定のISO24929シリーズの概要のほか、バシネット(小型ベビーベッド)、ベッドサイドスリーパー、及び、ベッドガードについて基準制定・改正の方針と現時点での基準案を検討しました(下記の資料リンクからご覧いただけます)。今後、これらの基準案を基に検討を進めることとなりました。
ISO24929とは、ISOで検討中のガイダンス文書で、にJIS S 0121:2021「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-隙間・開口部による身体挟込み」が参照している欧州規格技術文書は、CEN_TR 13387シリーズ他を参照し、ISOガイド50「安全の側面 — 子どもの安全のための指針」とISOガイド51「安全の側面 ― 規格への取り込みのための指針」に基づき発展展開したものです。このシリーズの中では機械的なハザードに関する文書24929-Part2が国際規格案(DTS)として、ほぼ内容が固まってきています。また、Part 1には、乳幼児の身体・部位の寸法や発達度合いと行動・能力についての情報が付属しており安全基準作りの重要な基礎となります。
バシネットは、出生後から自力で座ったりつかまり立ちをする前までの、概ね生後5か月までの乳児用の小型ベビーベッドです。スペースをとらないことから日本でも普及し始めていますが、これまで、この製品についての安全基準がありませんでした。乳児が姿勢を変えた際に口や鼻を塞ぎ窒息することなどが主たるリスクとなります。
ベッドサイドスリーパーは、バシネット、あるいは、ベビーベッドを大人のベッドに附けて添寝できるようにする製品で、それぞれの製品に求められる要件に加えて、ベッドサイドスリーパーとして使用する際に求められる安全要件(危険な隙間ができないことなど)が求められます。これも、現時点で、日本には安全基準がありません。
ベッドガードは、大人のベッドのマットレスの下に挟み込むなどして使用し子どもが落ちないようにする製品で、本来、ベッドに一人で乗り降りできる、おおむね生後18か月以降の幼児が対象となりますが、ゼロ歳児につかって発生した事故が多発しています。隙間に挟まって窒息するような事故が発生しています。この製品には、ベッド上での添い寝に伴う子どもの圧迫、子どもの転落などのリスクが高いことから欧米では、関係当局はその使用を推奨していませんが、事故が多発しているために対応できる範囲での安全基準を定めているというものです。
それぞれの製品に関する基準制定・改正方針については、資料をご覧ください。本件について、ご質問、ご意見等ございましたらば、協会のHPの問い合わせフォームからご連絡ください。
次回の専門部会は8月20日で、ベビーベッドの基準改正について検討を行う予定です。
なお、第二回会議で配布された資料は以下の通りです。
1.第2回専門部会(20250724)議事次第
2.乳幼児睡眠用製品専門部会委員名簿
3.第1回乳幼児睡眠用製品専門部会議事要録(案)
4.ISO-24929シリーズの概要
5.ISO-24929における乳幼児寸法と日本のデータの比較
6.バシネットの基準作成方針
7.バシネットの基準案
8.ベッドサイドスリーパーの基準作成方針
9.ベッドサイドスリーパーの基準案
10.幼児用ベッドガードの基準改正方針
11.幼児用ベッドガードの基準改正案
2025年度