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第196号 中古品、お下がり品は、取扱説明書とリコール情報の確認も!

最近は、SDGsの観点からリユース、リサイクルが推奨されており、中古品やお下がり品を利用する機会が増えています。特に、ベビーベッド、ベビーカー、抱っこひも等の子ども向けの製品は、使用期間が限定的であったり、比較的使用期間が短いことから、リサイクルショップを利用したり、親戚や友人などからお下がりをいただくことも多いと思います。

安全に製品を使うために、中古品を買うときやお下がり品をいただくときは、まず、製品が健全な状態であることを確認してください。部品が欠落していたり、ガタがあるような製品を使うのはリスクを伴います。また、見た目ではきれいでも、古い製品の場合は、部材が劣化している可能性があります。繊維製品やプラスチック部品は、製品を使用していなくても劣化します。そして、その製品がリコールの対象となっていないことも確認しましょう。

SGマーク賠償制度は、SGマークの有効期間内であれば中古品や譲受品も賠償対象とはなりますが、ご注意いただきたいことが一つあります。それは、取扱説明書をきちんと読んで正しく使用していたことが条件であることです。製品に『取扱説明書』が付いていることを必ず確認しましょう。製品は使い方を間違えると、子どもがケガをする事故に繋がる危険性があります。実際に、『乳児をベビーベッドに乗せたところ、柵が下がり乳児が落下し、怪我をした』、『ベビーカーの開閉ボタンを押してベビーカーを開いたところ、2歳の幼児が指を挟み、右手指を負傷した』、『抱っこひもを使用して3か月の乳児を抱っこしていたところ、乳児が落下し、頭部を負傷した』といった事故が報告されています。※

また、例え中古品であっても、それを販売する際に取扱説明書がついていなかった場合や、本体の警告表示がはがされていた場合などは、「欠陥商品」とみなされる可能性があり、販売を行った者の責任が問われる可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。

※消費者庁・国民生活センター「事故情報データバンク」(2025年7月28検索)掲載の事故情報を加工して作成

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