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第230号 SG基準とはなにか?

SG基準とは、一般消費者が使用する製品に対して、その安全を確保するための要件を定めたものです。それには、製品を普通に使う際に求められる強度や耐久性だけでなく、使いやすさも大切な要件となります。また、適切な使用を促すための警告表示の内容や貼付位置、および、取扱説明書に盛り込むべき内容まで含んでいます。

安全基準は、製品やシステムに関する安全の確保の在り方を定めたISOのガイド51を参考にします。このガイドでは、製品の使用に伴うリスクは、第一に、製品の設計段階で対応することを基本とし、それだけではリスクが十分に低減できない場合は、安全防護を加えることとしています。これは、例えば、手足を巻き込まないようにするカバーをつけたり、製品が突然外れたり折りたたまれたりしないように、二つの操作を同時、あるいは、順番に行わないと動かないようにするなどの対策が含まれます。そして、これらでも十分に排除しきらないリスクには、警告表示ラベルや取扱説明書などで適切な使用を促す情報を提供することで対応するというものです。なので、SG基準は、このISOのガイド51を踏まえて、必要な安全要件を定めたものとなっています。

前述の「使いやすさ」は、製品の安全設計において重要なポイントとなります。例えば、はしごや脚立では、製品重量が増えると使い勝手が悪くなり、適切な場所に移動させながら使わずに一つの場所で無理な姿勢で作業をさせてしまう可能性があります。伝統的なベビーカーは、折りたたんだときに肩にかけて運べる程度の重量を想定しています。このため、製品強度などとのトレードオフを意識してバランスのよい設計ができるような要件を求めています。

SG基準の制定・改正にあたっては、ISOや米欧の関連する基準があれば、それを参考にし、無用な技術障壁を作らないようにしますが、他方で、製品の使用が内外で異なり、個別のリスクについての関心に違いが生じる場合は、日本における製品の使われ方を考慮します。例えば、ベビーカーでは、海外と違い、一日の中で頻繁に折りたたみを行うため、指はさみのリスクを重視しています。

SG基準の作成は、事業者だけではなく、消費者代表、学識経験者、検査機関が加わり、さらに、関係する行政当局がオブザーバーとして参加する場において検討・審議を行います。その意味で、製品に求める安全性について、社会的なコンセンサスを形成したものとなっています。

個々の事業者の方々が、扱われる個々の製品について、ISOのガイド51を踏まえて独自に安全対策を行うのは、なかなか容易ではありません。ぜひ、SG基準をご活用いただき、SGの認証を受けていただければと思います。

2025年度