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第234号 ベビーカーの安全性とは?(その1)

ベビーカーが消費生活用製品安全法(消安法)で特定製品となることが決まっています。今年半ばには施行開始となることが予定されています。そのため、シリーズで、製品と安全基準の変遷や注意事項を解説していきます。

SG基準とSGマーク制度は、1973年に消安法が制定された際に、法に基づく任意の安全基準と認証制度であり、当初から安全対策の必要性が認識されていたベビーカーがSG基準第一号となったのです。

当時は、まだ、背負いひもで子どもを負ぶって移動するのが普通なころで、かごを車体に載せた形のいわゆる乳母車が主流でした。しかし、横転・前倒れの他、車輪がはずれるなどの問題があり、また、拘束具の不備による子どもの落下、折り畳み時のヒンジ部での指はさみなどの事故があったため、これらを考慮し、使用上の注意を含むSG基準が作られたのでした。

その後、製品は進化して、コンパクトで肩にかけて運ぶことが容易なものが主流となりました。病院、保育施設の間を往復し、バスや電車に乗り降りするたびに製品を折り畳み、あるいは、展開するということを一日のうちに何度も繰り返すという使い方が日常的だったためです。軽量ながらも十分な強度と安定性、耐久性があり、折り畳み・展開を繰り返しても指はさみのリスクが小さい製品が求められ、SG基準もそれに対応する改正が行われました。

近年は、バスや電車で製品を折りたたまずに乗車できることが多くなり、少し大型で車輪径が大きな製品が多く見られるようになりました。携帯性は犠牲になりますが、欧州の石畳の舗道のような凹凸があっても車体がガタガタつかないメリットがあります。設計の発想が異なることから、従来のSG基準とは別途に欧州型ベビーカー(ENベビーカー基準)としてあらたな安全基準を2024年12月に制定し2025年6月から運用を開始したところでした。

次回以降、主要な安全対策のポイントについて紹介していきます。

2025年度