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第247号 低月齢乳児用ベッド(バシネット)のリスクは?(その2)
バシネットの大きなメリットの一つは、小型でスペースを取らず手軽に子どもの世話することができることでしょう。一人座りができない月齢を対象としていますので、壁面の高さは、マットレスから20cm以上となっています。また、親が立った状態で子どもをあやしやすいように、あるいはベッドサイドスリーパーとして使えるように、バシネットの壁面の高さが床から70cmを超える製品が少なくありません。この高さから乳児が転落すると、骨折など重篤な外傷を負う可能性があります。したがって、子どもが腕や足で体を起こそうとするようになったら、バシネットの使用は危険となります。ベビーベッドなど安全な場所に移す必要があります。製品をソファやテーブルの上に置くと、高いところから転落して大きな外傷を負うリスクを高めるため、重大な誤使用となります。
また、乳児の転落だけでなく、安全基準は製品の転倒のリスクも考慮しています。米国の安全基準では、乳児の兄姉が覗き込んで側面を引っ張ることを想定した、鉛直方向、横方向への引張試験が入っています。
なお、バシネットは、ベッドサイドスリーパーとして使えるものが少なくありません。そのような製品は、サイドを下すことができるようになっていますが、安全基準においてはバシネットのマットレス面まで下げられず、その10cm以上うえで止まることを求めています。これは、乳児が大人のベッドに転がり込むことを防ぐ対策です。親のベッドと同じ高さに設置することができないように、構造上の要件となっています。
月齢の小さい乳児の世話をするには便利な製品ですが、窒息、転落・転倒のリスクが大きな製品でもあります。よく注意して使用するようにしてください。

*イラストは、生成AIで作成しました。
2026年度