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第256号 低月齢乳児用ベッド(バシネット)のSG基準改正について

バシネットとは、月齢おおむね5か月以下で、「自力で座る、つかまり立ちする、あるいは手と膝で立ち上がるようになる前の、概ね5か月」までの乳児の睡眠に供される製品です。ベビーベッドに比べれば小型なものが多く、側壁の高さも低く(ベビーベッドはマットレスを置く面から60cm、バシネットはマットレス上面から20cm以上)設定されています。

この製品については、昨年12月にSG基準があらたに定められました。しかし、その後、米国のCPSC(消費生活用製品安全委員会)による規制内容が改正されたため、その内容を取り入れるための基準改正を行うこととなりました。ポイントは2つあります。

一つ目は、ベッドの横方向で許容される傾きです。縦方向(リクライニング角)は10度以下と明確に定まっていましたが、横方向は明示されていなかったため、SG基準ではきびしめに2度以下と定めていました。しかし、改正基準では7度以下と定められたので、これに合わせることとしたものです。

二つ目は、サイズが小型のものであるとソファやテーブルの上に置かれてしまう可能性への対策です。具体的には、そのような使い方を誘発しないだけの高さを持たせるか(16インチ≒41cm)、あるいは、乳児が寄りかかっても側壁が高さと十分な強度(大きなたわみが生じないこと)があることを求めています。これにより、やわらかいところや多少の傾斜があるところに置かれたときに、乳児がバシネットからこぼれ落ちたり、側壁とマットレスの隙間に口鼻を塞がれて窒息しないようにするためです。

後者は、誤使用であっても想定されるものであれば、可能な限り製品の設計で対応するという、製品安全の基本的なアプローチ(ISOガイド51)に基づく対策です。ベッドサイドスリーパーでも、親のベッドへ子どもが転がり込まないようにするために、子どものベッドを親のベッドに据え付ける際に、子どものベッドのマットレス上面が親のマットレス上面よりも10cm以上下がるような構造を求めるのと同じアプローチです。つまり、高さ調整で対応可能とすると誤使用を誘発してしまうからです。

子ども用製品の誤使用は、死亡など重篤な事故につながりかねないものです。SG基準は、このような製品安全の基本的アプローチを大切にして制定・改正されています。

2026年度