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第97号 乳幼児用ハイチェアはSGマークの付いたものを選びましょう

 ベビーチェアの中で、ダイニングテーブルで食事ができるハイチェアは、これまで、子どもの転倒事故や指はさみが多発し、中には、硬膜外出血や頭蓋骨陥没骨折のような重篤な事例も報告されています。子どもが立ち上がったり、椅子を揺すったりしたときによく事故が起きています。製品のなかには、倒れやすかったり十分な強度がないような製品がありますが、見た目で確かめることはなかなか難しいものです。ぜひ、安全性が確かなSGマークが付いた製品をお求めください。

 SGマーク付きの製品は、製品の強度、前後左右方向への倒れにくさの他、子どもがテーブルを前に押したときにも倒れにくいこと、首や胴体、あるいは指を挟みこむような隙間ができないこと、適切な強度のベルトが適切に設置されていること、有害な化学物質を使用していないことなど、様々な視点で安全性への考慮を行っています。乳幼児を思わぬ事故にあわせないように、安全が確かな製品を選びましょう。SGマークはその目印です。

(参考1)ハイチェアによる事故の実態
 東京消防庁により平成30年度の報告によれば、平成30年中に「椅子」が要因となる事故で432人が搬送されています。中でも落下事故は、1歳児が95人、2歳児が72人、3-5歳児が75人と多発しています。はさむ、挟まれる事故も0-1歳児で10件ありました。事故情報データバンクには事故情報データバンクには、椅子による4歳以下の乳幼児の事故が93件登録されていますが、うち、13件(19.1%)は一か月以上の入院を伴う重大事故でした。3000人を対象とした東京都の調査によると、ハイチェアでは、転倒・転落の経験があると答えたものが484件、しそうになった経験があると答えたものは447件で、両者合わせると931件と、実に調査対象者の1/3がいずれかの経験があると答えています。
出典:「乳幼児の身の回りにある椅子の安全性に関する調査」令和2年4月東京都生活局

(参考2)消費者庁による注意喚起(Vo.521:SGマーク付き製品の使用が推奨されています)
Vol.521 ハイチェア(子ども用の座面の高い椅子)からの転落事故に注意! | 消費者庁 (caa.go.jp)

2023年度